安売り日本のA級戦犯
朝のニュースショーで中国のコロナ問題を再三取り上げている。中国政府が厳しい対応をして都市封鎖をしている時はそれを批判的に報道した。コロナの制限緩和が進み陽性者が急激に増え、今度は病院が限界に達するとそれも批判し、街角で点滴する風景などを揶揄的に報道する。登場するコメンティターもコロナの厳しい対応を批判し、今は制限解除での混乱を批判している。こいつらはいったい何を考えているのか。いや何も考えていない。深くは物事を考えられないのだろう。ただ中国を批判していればそれで飯が食える。
制限解除での混乱は医療体制が隅々まで整わない中国では当然予想されたこと。だから中国は厳しい対応を続けた。制限解除での混乱を批判的、揶揄的に報道し、語るなら厳しい制限をしていた時にそれを語れ。厳しい対応も問題がある。しかしそれを解除すればさらに混乱も招く。そのように報道していたメディアやコメンティターは日本でいたのだろうか。
日銀は日本の実体経済対策に無策の政権に長年加担してゼロ金利を長年続けた。その間、日本経済は好転せず、ただ一部の人だけが金融で潤い、格差社会がますます拡大した。日銀総裁は物価を2%への嘘をつき続け、オオカミ少年のようだった。皮肉なことに長期ゼロ金利で円安が行き過ぎ、物価が上がり国民は悲鳴を上げている。日本は超借金大国。日銀が大量の国債を持つ。金利を上げるにも上げられず、八方塞がりなのが日本経済。どうしようもなくなり日銀総裁は金利を上げる素振りでお茶をにごした。
円安は亡くなった首相がスローガンだけの何とかアホかと思える何やらミクスで、日本の安売りをしかけた結果のこと。ゼロ金利だけを続け、実体経済を上げる手を打たなければ、“そら円安で物価は上がるわな、経済の素人でもわかるわな”。
安売りされた日本は落ち込んでいくだけ。今年亡くなったAと日銀総裁は“安売り日本”のA級戦犯だろう。
防衛費を二倍にというとんでもない政策が出た。実力のない坊ちゃん総理が、またまた米国の機嫌を伺い、米国の言いなり。右翼の機嫌も伺い防衛費を上げる。
2009年までの日本は、中国海軍艦艇が日本を訪れるなど交流が進んだ。だが2010年以降は中国との対立が仕掛けられて交流は途絶えた。同時に軍備拡張が進んだ。対立をしかけ防衛費増強を目指したのは、やはり今年亡くなった世間知らずのあの“坊ちゃん総理”である。
その坊ちゃん総理は「中国の脅威に備えなくていいのですか」との言葉をキャッチフレーズに防衛費増強を企んだ。ひたすら臭い米国の尻を追いかけ、米国追従で防衛費増強に励んだ。今の坊ちゃん総理も右翼と米国のご機嫌とりなのか、米国からの兵器爆買いが続く。いったい、裏でいくらのお金が動いているのか…、どこかにもう一つのポケットがあるのか、とも疑いたくもなるが。
どうも今年亡くなった坊ちゃん総理を取り巻いた人たちは思考が単純すぎる。思考力が発展途上国のようにも思える。発展途上国なら年月をかければ成長するが、どうも大人子供で成長が止まったままのような人が多い。だから主婦は生産性が無いだとかアイヌ民族を揶揄するような発言をするアホ議員が次から次に出る。親分が単純なら、子分もそうなのだろうか。
多くのメディアはウクライナの市民生活を追いかけ、戦争中でも必死に生活し、また頑張る子供たちの姿を報道する。メディアに登場するコメンティターも戦争は悲惨、多くの民間人や子供も犠牲になっていると嘆き、早く終結させるべきと語る。そんなことは当たり前。言われなくてもわかっている。その一方で、ゼレンスキーは米国まで出かけ、米国からの戦費調達や軍備支援を要請する。まるで戦争を拡大させているように見える。そしてますます戦闘は拡大する。それに米国も加担する。
早く終結させるべきと通り一遍の“よい子”の話をするのでなく、どうすれば終結できるのかを語れ。終結させるにはロシアとウクライナの話し合い、双方の妥協しかないだろう。
ゼレンスキーも軍備を強請るのでなくウクライナを中立に導き、それをもとにどこで妥協するのか、一刻も早くその道を探るべきと思うが。だが、戦争終結になれば困る輩もいる。米国なのか、米国経済を支える軍産業なのか…。しかし日本政府は沈黙したまま。やはり日本の政治家も戦争は早く終わらせるべき、の通り一遍の仲間なのか。